母の日カーネーションにも中東情勢不安の波――仕入れ値1割増、包装資材3割増、それでも販売価格は据え置き…「年に一度の日だから」 鹿児島県内の生花店
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10日の母の日を前に、プレゼントの定番のカーネーションにも物価高の波が押し寄せている。中東情勢不安に伴う原油高騰などで、仕入れ値や包装資材は軒並み値上がりした。鹿児島県内の生花店は、「年に1回の感謝を伝える日だから」と利益を削って価格を据え置いたり、アレンジで見栄えに工夫を凝らしたりと必死に知恵を絞る。約100鉢をそろえる鹿児島市のシャン・ド・フルール。チーフの荒木美帆子さん(56)は「仕入れ値は約1割上がっている」と話す。それでも物価高でプレゼントの予算は限られているとみて、販売価格は据え置くという。
同市の別の花屋は、カーネーションの仕入れ値が1本当たり3割上がったが、値上げは見送った。「利益を削っている。閉店する店も出てくる」と今後の影響を危ぶむ。
指宿市の指宿ボタニカルハブ花源は4月以降、包装に使うセロハンやリボンの価格が平均で3割上がった。店主の源川祐策さん(53)は「年に一度の母の日で、子どもも買いに来る。ラッピングの代替品を探すなど、自助努力で値上げを抑えている」と明かす。
花を育てるビニールハウスのビニールや暖房に使う重油の値上げで、生産者の経営が悪化することを懸念。「出荷数が減り、今後ほしい花が手に入らなくなるのでは」とため息をつく。
需要を見越し10日まで特設ブースを設けるマルヤガーデンズ(鹿児島市)のまからず屋も、防湿性に優れた包装資材の価格が5月に入って上がったばかり。プラスチック製の鉢など資材の高騰は顕著と漏らす。
販売価格を抑えるため、アレンジに使う花の本数を減らさざるを得ない。桑水流舞取締役(40)は「花の特徴や個性を生かしたアレンジメントをしたい。腕の見せどころだ」と語った。