親が話す鹿児島弁が分からない――「歌から学んで方言を大切にしたい」 子どもたちが踊りながら「茶わんむしの歌」合唱、発祥の霧島市宮内小でイベント
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鹿児島方言文化協会(鹿児島市)は「蒸し」と「虫」の語呂合わせにちなみ、6月4日を「茶わんむしの歌の日」と独自に定めた。発祥の霧島市隼人の宮内小学校では、協会の劇団「げたんは」と児童らが記念に劇や合唱を披露。古里の歌への思いを新たにした。「うんだもこら いけなもんな」の出だしでおなじみの歌は、宮内小に教員として勤めていた故石黒ヒデさんが作詞作曲した。1921(大正10)年ごろに学校対抗の学芸会で発表した劇の劇中歌と伝わる。
4日あったイベントでは「鹿児島弁食堂」を上演。店員と客が鹿児島弁を交えたドタバタ劇を繰り広げ、「茶わんむしの歌」を歌い上げた。劇団員が歌詞の方言を解説したほか、5、6年生約200人も踊りながら元気に合唱した。
6年の石神和奏さんは「母や祖母の鹿児島弁が分からない時もあるが、歌から学んで方言を大切にしたいと思った」。玉利桃麻さんは「大人になったら、自分の子どもたちに歌ってあげたい」と話した。
協会の種子田幸広会長(75)は「鹿児島県民にとって、幼児からお年寄りまで一緒に口ずさめる貴重な歌」と語る。一方、県内の学校などを公演で回る中で、歌える人が減っているのに危機感を持ったという。「記念日をつくることで、鹿児島弁の伝承活動に一層力を入れたい」と話した。