津之輝も販売可能 「奄美たんかん」登録・ブランド化 販売戦略研修会 鹿児島県
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奄美大島選果場管理運営協議会が進めている「あまみフルーツアイランド確立事業」の2026年度販売戦略研修会が24日、鹿児島県奄美市農業研修センターであった。同島で生産が盛んなタンカンは「奄美たんかん」として地域団体商標取得・ブランド化を目指しているが、消費者への販売にあたってはタンカン(垂水1号)と津之輝(つのかがやき)は、品種は異なっても同じブランドとして「奄美たんかん」で販売できることが説明された。昨年10月開催に続いて講師を務めたのはホシノ・アグリ・コミュニケーション研究所の星野康人代表。重点支援農家らを対象として23日から始まった研修の一環。
「奄美たんかん」のブランド確立へJAあまみ大島事業本部などが地域団体商標の取得を目指している。この制度について星野代表は「地域の商品等について、事業者の信用の維持を図り、『地域ブランド』の保護による地域経済の活性化を目的に2006年4月1日に導入された」と説明。団体の構成員(JAなら組合員)に使用させる商標で、▽法的効果=他者が不正に地域団体商標を使用する場合、民事・刑事の両面から対抗することが可能▽ライセンス契約=他者に地域団体商標の使用を許諾することで、ビジネスの幅を広げることが可能▽差別化効果=地域の名物として国に保護されている点、お墨付きをもらったという点をアピールすることで、取引の際の信用力の増大や商品・サービスのブランド力の増大につなげることが可能――といったメリットがある。
星野代表はブランド戦略の説明の中で「『奄美たんかん』は定着している強いブランド」とした上で、「すでに成功しているブランド名を使って新しいカテゴリー投入のライン拡張(ブランドの力で種類の増加)という方法がある。『奄美たんかん』のブランドを使い、タンカンだけでなく津之輝を販売できる」と述べた。2月から出回るタンカンに対し風味が近い津之輝は12月から1月にかけて流通し、「奄美たんかん」ブランドを長期にわたって活用できることになる。
このブランド戦略に出席者も高い関心を示し、「購入を希望する消費者からの注文は品種ではなくおいしいミカン。津之輝も『奄美たんかん』のブランドとして販売できれば生産者にとってメリットがある」との発言があった。星野代表は販売にあたっては「一貫したストーリー(世界自然遺産の島で生産等)と世界観」「品質維持(粗悪品や品質のばらつきは避ける)」「インターネットSNS活用」を挙げ、バイヤーなど流通業者に対しては品種説明が必要となることを指摘した。
研修会ではシーズ(消費者のニーズに応えるための生産者のアイデア)とニーズを認識しての「奄美たんかん」の商品コンセプト説明後、参加者がグループに分かれての商品コンセプト作成・発表が行われた。