全国高校野球鹿児島大会、敗れた甲南のエースは5月に左足首靱帯を断裂「気持ちで勝てると思っていた」
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第108回全国高校野球選手権鹿児島大会は8日、鹿児島市の平和リース球場とスミゼイパーク(鴨池市民球場)で1回戦4試合が行われた。第3シードの樟南が開陽にコールド勝ちし、屋久島、徳之島、伊集院も2回戦進出を決めた。9日は1回戦4試合が行われる。伊集院は初回、上四元の犠飛で先制すると、四回に前園や久木田の適時打などで流れをつかみ7点を奪った。甲南は五回に三塁打などで1点を返したが、追いつけなかった。
序盤から制球が乱れ、焦りがあった三回一死一、二塁。139キロの直球でストライクを取った拍子に、右脚のふくらはぎがつり、応急処置のためベンチに下がった。降板もよぎったが「最後まで投げたい」とマウンドに戻り、後続を抑えると拍手が上がった。
5月に左足首の靱帯(じんたい)を断裂し、かばいながら投げていたのがたたった。さらに、次々と130キロ超の球を投げ、体力も限界に近づいた。四回に後を秋嶺煌明投手(2年)に託し、遊撃手として攻守で粘ったが、点差は埋められなかった。
これまでけがをしても気持ちを強く持ち、先発に立ち続けてきた。秋嶺投手は「エースとして技術でも人間性でも引っ張ってくれる」と話す。
「今日も気持ちで勝てると思っていた」。最後の試合を振り返り、涙をこらえきれなかった。(笹原文佳)