鹿児島県 希少トンボなど観察 人工池維持管理の提起も 奄美野鳥の会 大和村フォレストポリスで
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奄美群島の最高峰、湯湾岳(694㍍)のふもと、大和村側に位置する森林公園「奄美フォレストポリス」水辺の広場で12日、奄美野鳥の会が主催する自然観察会があった。参加した13人は、「水草の池」周辺を歩いて回り、トンボやチョウを観察した。奄美大島にのみ生息し、国内希少野生動植物種に指定されているハネナガチョウトンボが優雅に舞う美しい姿も見られた。観察会は、トンボの成虫が水辺で活発に飛び回る初夏~夏にかけ毎年開催。野鳥や昆虫に詳しい同会の理事、山室一樹さん(65)が案内役を務めた。
「水草の池」は、水田跡地を利用し整備した人工池。この日は水位が低く、イネ科の水草が倒れ水面を覆っている条件下での観察となった。
目を凝らすと、池の淵の湿地や水面にハネビロトンボやアオビタイトンボが姿を現した。
観察のため捕獲してみると、アオビタイトンボの額(複眼の間)は、金属光沢のある青緑色に輝く光を放っていた。
その後も、腹部が赤く緑色の複眼が特徴的なリュウキュウベニイトトンボやオオシオカラトンボなどが現れ、希少種のハネナガチョウトンボが黒い体を揺らしひらひらと舞うと、大人たちも一斉に双眼鏡を向けていた。
奄美小1年の前畑暁斗(あきと)君(7)は「手に取って観察し興味がわいた。もともと昆虫は好きだったが、夏休みの自由研究のテーマにしてもっと調べたい」と話した。
「水草の池」は希少トンボの限られた生息環境。人工池のため、定期的な草刈りで(トンボが産卵できる)開放水面を維持する必要があるという。
山室さんは、現在自治体や環境省、同会が行っている作業を「市民が参加して継続的に整備する体制を構築できれば、環境意識も高まる」と提起した。
※水辺の広場は、条例により動植物の捕獲・採取が禁止されている。この日捕獲した昆虫類は、全て元の場所に戻された。