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スポーツ 読売新聞オンライン 👁 4

全国高校野球鹿児島大会、錦江湾の豊原地平選手は陸上と両立…ヘッドスライディングもアウト「やりきった」

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 第108回全国高校野球選手権鹿児島大会は19日、鹿児島市の平和リース球場で準々決勝2試合が行われた。鹿児島県大会4連覇を目指す神村学園が錦江湾にコールド勝ち。神村学園は梶山、川崎、森友の中軸で計6打点と打線が機能。先発の松永と継投した龍頭はともに無安打無得点の投球で相手を寄せ付けなかった。錦江湾は好機を作れず、涙をのんだ。

 「まだ終わりたくない」。得点できなければコールドゲームになる局面。力強く振り抜くと、打球は三塁に転がり、チーム一の俊足で一塁へ走りヘッドスライディングしたが、わずかの差でアウトになった。

 鹿児島県・喜界島の畜産農家である両親のもとに生まれ、小学生の頃にソフトボールと陸上を始めた。その後、野球と陸上を両立できる錦江湾に入学し、島を離れた。

 毎週水曜と金曜の放課後は電車で1時間かけて陸上のクラブチームの練習に参加し、土曜は午前に野球、午後からは陸上の練習という生活を続けてきた。

 1年の冬、グラウンドの一部が工事で使えなくなり、思うように野球の練習ができず陸上に専念することも考えた。しかし、島で野球を続ける友人の「一緒に頑張ろう」という言葉や、離れた地から見守る母親の周子さん(47)の応援もあり、どちらもやり抜くと決めた。

 努力は実を結び、5月の県高校総体では走り幅跳びで8位に入賞。夏の大会で錦江湾が27年ぶりに8強入りを果たした徳之島戦では、適時三塁打を放って貢献した。19日は無安打だったが、「最後までやりきることができた」と涙を流しながら笑った。(中川清香)