鹿児島実・渡瀬友介選手、「苦しくなったら上を見ろ」母の言葉を思い出し…母の手にする亡き祖父の写真で奮い立つ
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第108回全国高校野球選手権鹿児島大会の決勝が25日、鹿児島市の平和リース球場で行われ、第1シードの神村学園が9―0で鹿児島実を破り、4年連続9度目の夏の甲子園出場を決めた。全国高校野球選手権大会は8月5日に開幕する。「苦しくなったら上を見ろ」。8点を追う四回一死一塁。試合前、母の広子さん(56)に言われた言葉を思い出し、スタンドを見上げた。母が手にしていた亡き祖父、実さんの写真に「自分が決めてやる」と誓い、力を込めてバットを振った。
岐阜県北方町出身。高校から地元を離れ、鹿児島実に入学。守備が苦手で、なかなか試合にも出られなかった。「とにかく頑張れ。甘えるな」。仕送りとともに送られた広子さんからの手紙に励まされ、毎日500回以上、ひたすらバットを振って打撃力を磨いた。
チームの打撃の軸として成長し、今大会では準決勝まで毎試合安打を放ち、2本の長打も記録した。決勝は相手投手に封じられたが、「悔しいけど、最後まであきらめずにやり切れた」と笑顔を見せた。(中川清香)