渋滞全国ワーストの鹿児島市、時差出勤の社会実験 11月に実施
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鹿児島市は、深刻さを極める市街地の渋滞解消に向け、本腰を入れる。第1弾として、11月に朝の時差出勤の社会実験に乗り出す。鹿児島市は平地の少ない地形的制約から、市街地の主要幹線道路を中心に慢性的に渋滞が発生している。幹線道路の整備や交差点の右折レーンの設置などハード面の取り組みを続けてきたが、効果は限定的だった。国の2021年度の調査で「市街地の混雑している県道以上の道路の延長割合」は全国ワーストの68%。渋滞による経済損失は年間約410億円と試算される。
時差出勤の社会実験は、11月9~20日の土日を除く10日間で実施する。市内に車で通勤・通学している市民、県民に、朝のピーク時間(午前7時半~8時半)を避けるよう呼びかける。
市街地(天文館)への一般道での通勤時間は、午前7時半出発から同6時半出発に早めると、吉野地区からだと31分が15分に、星ケ峯地区からは40分が23分に、坂之上地区からは50分が26分にいずれも半減が見込まれる。
市は公共交通機関の利用やテレワークの推進と併せて交通量の1割削減を目標にする。通勤の負担軽減や業務効率化など社員、企業双方のメリットを体感してもらい、柔軟な出勤を可能にする就業規則の改善を促す。
下鶴隆央市長は「渋滞が本市の重要課題との認識を共有し、全国ワースト脱却に向け、官民一体となって取り組みたい」と話している。【藤野智成】