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【安堵!?】一番茶・荒茶生産量で首位返り咲きの静岡…鹿児島抑え2年ぶりの茶どころ“復権”に県民・茶業関係者は?
ビジネス Daiichi-TV(静岡第一テレビ) 👁 1

【安堵!?】一番茶・荒茶生産量で首位返り咲きの静岡…鹿児島抑え2年ぶりの茶どころ“復権”に県民・茶業関係者は?

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8月17日、茶どころ静岡にうれしいニュースがありました。2026年の一番茶の荒茶生産量が2年ぶりに日本一に返り咲いたのです。

17日、農林水産省が発表した2026年の一番茶の荒茶生産量は、静岡県が1万700トンで2年ぶりに日本一に返り咲きました。

荒茶を巡っては年間の生産量で、2024年、静岡が65年間守り続けた日本一を鹿児島に奪われさらに、唯一日本一を守っていた一番茶の荒茶生産量も去年、鹿児島に抜かれてしまい初めて2位に転落してしまいました。

それが2026年の県内の一番茶は、前年と比べ約3割・2580トンも生産量が増加。

1割の増加にとどまった鹿児島を抑え見事、静岡が2年ぶりの日本一に返り咲いたのです。

この朗報に街の人は…。

(街の人の反応)

ところで、なぜ2026年、静岡は生産量を増やすことができたのでしょうか

県の茶業会議所によると、そこには、世界的な抹茶ブームとそれに伴う煎茶不足が関係しているといいます。

(茶業会議所)
「静岡も今年はお茶が足りないっていうこともあって、で、普通のせん茶もたくさん取ってますし、それから、(抹茶の原料となる)てん茶の生産のところも結構増えてきておりますので、そういうことで、収量が増えたということで、生産量も増えたというような形かなという風に思います」

静岡のお茶業界にとって久々に明るいニュースですが近年は厳しい状況が続いていました。

明治時代に静岡茶の輸出が始まり需要の増加に合わせて広大な茶園が作られ茶の一大産地となった静岡。

記録が残る1959年から荒茶の生産量は不動の日本一を誇り“静岡はお茶王国”と言われるようになりました。しかし…。

(鹿児島セレモニー)

2024年、2025年と年間の荒茶生産量で、鹿児島に抜かれ、そして2025年、かろうじて死守していた一番茶の生産量でも鹿児島に負けてしまったのです。

こうした事態に静岡県は4月。

(総合プロデューサー 佐藤 可士和さん)
「JAPAN TEASHIZUOKAで世界に売っていこうと思っています」

静岡県内産で県内で製品に加工された一番茶の新ブランドを立ち上げ本格的なプロモーション活動に乗り出しています。

2026年度は、タイのバンコクをはじめイタリアやドイツ、アメリカなど世界各地で「JAPAN TEASHIZUOKA」の名を広めていこうと力を入れています。

対する鹿児島は、戦後になって、本格的に茶の生産を始めたため、先を行く静岡に追いつくため、官民一体となりブランド力アップや平坦な土地での大規模な機械化、共同での生産体制など効率化による大量生産を進めてきました。

さらに、需要が好調なペットボトル用のお茶や抹茶の原料である「てん茶」の生産に大転換。いまや静岡をしのぐほどの「お茶王国」へとなったのです

そんな鹿児島の茶業関係者は一番茶の荒茶生産量について、2026年は静岡が1位になることを予想していたようで…。

(鹿児島県 茶業会議所 光村 徹 専務理事)
「静岡さんは頑張っていらっしゃるんで、もっと差がつくんじゃないかなという予想はありましたけど…茶園面積は…鹿児島とはもう3000ha近い差があるので…こういった高値相場が続けばやはり産地も復活されるんじゃないでしょうか」

ただ、年間生産量では1位を狙っているようで…。

(鹿児島県 茶業会議所 光村 徹 専務理事)
「3番茶も終盤4番茶も始まろうとしているが、相変わらず値段的には高い状況が続いてますので、鹿児島の生産者は非常に生産意欲も旺盛で昨年に比べるとやっぱり 増産傾向で進んでおります」

静岡県内の茶業関係者は今回の結果をどのように受け止めているのでしょうか。

茶の品質を見極める大会で全国優勝したこともある日本一の茶師で茶商の和田夏樹さんは。

(和田長治商店 和田 夏樹 社長)
「静岡県のお茶を取り扱っているので、量が増えるということに関してはありがたいことではある…いままで生産者が作ってきたお茶の評価が改めてされている」

一般的に生産量が増えると、お茶の価格は落ち着く傾向にありますが、2026年は例年になく高値になっているといいます。

(和田長治商店 和田 夏樹 社長)
「昨年より前から比べると2~3倍くらいの荒茶の価格になっている」

JA静岡経済連によると、2026年の一番茶の価格は1キロあたり3365円。2025年と比べると価格は1.5倍にも上がっているのです。

価格の高騰について生産者と茶商などの間に入り荒茶の取り引きを仲介するあっせん業者は…。

(中央製茶 野櫻 浩敏 社長)
「価格が良かった分、生産意欲が沸いて生産量が増えたと思う。抹茶に移行して『てん茶』の生産が進んでいて『せん茶』が不足している部分があって…需要と供給のバランスで茶価が上がった」

価格高騰の背景となっている世界的な抹茶ブーム。

抹茶を含む緑茶の輸出額は2025年、過去最高となる721億円を記録。2026年1月~6月までの半年間で「緑茶」の輸出額は、前の年の同じ時期に比べ約8割増えています。

こうした海外需要について、「県茶業会議所」は…。

(県茶業会議所 伊藤 智尚 専務理事)
「(品質のいい)お茶を大事にするような売り方、輸出というところで抹茶だけでなく、せん茶も最近海外で人気があったりするので、海外向けにも売っていくことが必要だと思う」