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「移住につなげる仕組づくりを」 人口減対策で塩田知事と意見交換 ふれあい対話 奄美市
観光・グルメ 南海日日新聞 👁 5

「移住につなげる仕組づくりを」 人口減対策で塩田知事と意見交換 ふれあい対話 奄美市

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 鹿児島県の塩田康一知事が地域に出向いて県民の声を直接聞く「知事とのふれあい対話」が22日、奄美市名瀬のアマホームPLAZAであった。自治体推薦や公募で選ばれた奄美市、龍郷町、大和村の住民計9人が「人口減少対策」をテーマに知事と意見交換。参加者からは、関係人口の創出や観光リピーターを移住へつなげるための仕組みづくり、教育民泊の推進など、さまざまな提案があった。

 奄美市名瀬で酒造会社を営む女性は、子どもたちが地元の歴史や文化を学ぶ「郷土教育」の推進のほか、働き方改革など経営者の価値観のアップデート(見直し)の重要性に言及し、知事の考えを聞いた。

 塩田知事は「地域の資源や課題を十分認識して島を出ることで、将来、その課題解決のため『また帰って来よう』との気持ちにつながる」と、郷土教育を充実させることの重要性に賛同。経営者への啓発に関しては「働き方改革を推進し、ワークライフバランスを確保しながら、地域活動やボランティアに参加する流れを後押ししたい」などと述べ、企業への表彰などを通じて啓発に取り組む考えを示した。

 大和村で宿泊施設を経営する男性は、島への訪問回数に応じて特典やランクが上がる「奄美パスポート」のような制度をつくり、観光客をリピーターへ、さらに「お試し移住」へと導く仕組みづくりを提案。

 塩田知事は、市町村と連携しながら実施している事業も紹介した上で、「提案頂いたアイデアについても、市町村と共有し、検討していきたい」とした。

 龍郷町で、毎朝ビーチクリーン活動に取り組む男性は、「自然保護と観光振興をどのように両立させるのか」と質問。

 塩田知事は、観光振興に当たっては、本来の「奄美らしさ」を失わないようにすることが重要と主張。都市部で問題となっているオーバーツーリズム(観光公害)にも触れ、「地域が受け入れられるキャパシティー(観光面での収容能力)がどれくらいあるかなどをしっかり考える必要がある」と述べ、単に観光客を増やすのではなく、満足度の高い体験やサービスを提供することで収益性を高めるといった視点の重要性を強調した。

 ふれあい対話は、塩田知事が地域住民の声を県政に反映させようと1期目から続ける活動で、同日は一般参加者約80人が傍聴した。