ふるさと納税巡る牛肉偽装事件 水迫畜産と元取締役の男(55)を起訴 半額以下の県外産牛肉を「鹿児島産」と偽装し利益を得ようとしたか
📰 全文
指宿市の畜産加工会社・水迫畜産による牛肉偽装事件で、法人と元取締役の男が9月7日、起訴された。ふるさと納税の返礼品に県外産の牛肉を鹿児島産と偽って販売したとされる事件。元取締役は逮捕当時、「意図して偽装したわけではない」と容疑を否認しており、今後は公開の裁判で真相が争われることになる。食品表示法違反の罪で起訴されたのは、指宿市の畜産加工会社・水迫畜産と、元取締役の水迫政輝被告(55)だ。
起訴状によると、水迫畜産と水迫被告は2023年、ふるさと納税の返礼品を提供する事業者に対し、県外産の牛肉を鹿児島産と偽って販売したとされている。
さらに水迫被告は、その代金として約145万円をだまし取ったとして、詐欺罪でも起訴された。
水迫被告は8月18日に警察に逮捕されたが、その後、鹿児島地裁が勾留を認めず釈放されていた。任意捜査が続けられた結果、7日に在宅での起訴となった。
地検は水迫被告の認否を明らかにしていない。ただ、逮捕当時には「確認不足が原因で、意図して偽装したわけではない」と容疑を否認していた。
警察によると、偽装された牛肉は鹿児島産と比べて半分以下の価格だったという。水迫被告がその差額で利益を得ようとしていたとみられている。
ふるさと納税の返礼品という、地域の信頼を前提とした仕組みを利用した今回の事件。牛肉の不正表示が単純なミスだったのか、故意の偽装だったのかは、今後の裁判で明らかにされる。