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城さん(奄美市名瀬)東大で博士号取得  「希望持ち挑戦」後輩にエール
総合 南海日日新聞 👁 3

城さん(奄美市名瀬)東大で博士号取得  「希望持ち挑戦」後輩にエール

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 鹿児島県奄美市名瀬出身の城渚紗(なぎさ)さん(35)がこのほど、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻の博士号(学術)を取得した。現在は同大学院韓国学研究センターの特任研究員を務めており、10月から都内の大学で非常勤講師として教壇に立つ。研究をさらに多角的に深掘りしていきたいと意気込んでいる。

 城さんは奄美市の名瀬小、金久中を経て2009年に県立大島高校を卒業。東京学芸大学や韓国のソウル市立大学への留学などを経て、東大大学院へ進学した。22年からは在釜山日本国総領事館の専門調査員を務めるなど、研究と外交現場の双方で実績を積み、24年からは研究奨励金などの支援が受けられる日本学術振興会特別研究員DC2に採用され、今年3月に博士課程を修了した。

 院生時代に心血を注いだのは、東アジアの歴史・現代史。博士論文では「サハリン残留コリアンの帰還」をテーマに考察を深めた。学部時代に西洋史や東洋史に触れる中で、外部からの抑圧にさらされてきた奄美の歴史と重ね合わせ、研究への関心を抱いたという。

 父の昭久さん(72)は「本が好きで言葉を覚えるのが早かった。英会話を習い始めた幼少期から海外に興味を持っていた」と振り返る。

 城さんの研究者への歩みは高校時代に始まった。当時、小論文指導を受けていた国語科教諭から「研究者に向いている」と背中を押され、学問の道へまい進。当初は教員を目指していたという城さんは、「中高生の頃に将来の進路を決めきれないのは普通のこと。島では目にしない光景にギャップを感じてしまっても、希望を持って挑戦してほしい」と地元の後輩たちへエールを送った。