鹿児島県最高齢110歳女性、10年前に骨折や肺炎…「負けるものか」「けがなんて吹っ飛ばせ」自らに言い聞かせ
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「敬老の日」の21日、鹿児島県の塩田知事と下鶴隆央鹿児島市長が「グループホームかすが」(鹿児島市春日町)に県内最高齢の小倉千代さん(110)を訪ね、家族らと長寿を祝った。小倉さんは同市鴨池地区出身。1915年(大正4年)11月生まれで、今年県内最高齢となった。
同市山下町の書道用品専門店「小倉博文堂」を営む夫、義一さん(故人)との間に4人の子宝に恵まれた。持ち前の明るさで、お茶を出して接客し、多くの人に愛されていたという。三男の勇さん(82)は「優しくて陽気な母。『看板娘』として店を切り盛りし、九州でも屈指の専門店に引き上げた」と振り返る。
戦時中は、出水や水俣まで出かけて着物と引き換えにイモを買い、小さな子どもたちを連れ、リヤカーを引いて疎開した。戦後生まれの長女、和代さん(79)は「平和な時代になりますようにと『和代』と名付けてくれた。ようやく生まれた女の子で特にかわいがってもらった」と話す。
小倉さんは95歳頃からグループホームに入居。100歳の時に大腿(だいたい)骨を骨折したり、肺炎になったりしたが、「病気になんて負けるものか」「けがなんて吹っ飛ばせ」と自らに言い聞かせ、元気に過ごしてきた。グループホームのスタッフが声をかけると「ありがとうね」と話し、スタッフの顔を手でさする仕草を見せるという。
この日、小倉さんは車いすで登場し、拍手で迎えられた。塩田知事や下鶴市長が記念品や花束を贈り、「おめでとうございます」と声をかけ、家族らと記念撮影を行った。
勇さんは「(県内最高齢となり)母は家族の宝だ。日本最高齢を目指して気張ってほしい」と語った。
県高齢者生き生き推進課によると、県内の100歳以上の高齢者は15日時点で2244人で前年同期から153人増えた。内訳は、男性259人、女性1985人で女性が約9割を占める。男性の最高齢は鹿屋市の松園義則さん(107)。
自治体別では、鹿児島市が最多の658人で、以下、薩摩川内市152人、霧島市141人、姶良市123人などとなった。
今年度中に新たに100歳となる人は、1099人で、100歳以上の高齢者数は年々増加している。県の担当者は「高齢者が元気に暮らせる環境を整えたい」としている。