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鹿児島県 徳之島地域「赤土新ばれいしょ・春一番」 過去最高20億を突破 JA共販額 高単価取引を反映
総合 奄美新聞 👁 8

鹿児島県 徳之島地域「赤土新ばれいしょ・春一番」 過去最高20億を突破 JA共販額 高単価取引を反映

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 【徳之島】JAあまみ徳之島事業本部と同天城事業本部はこのほど主要野菜の2026年産徳之島地域「赤土新ばれいしょ・春一番」の共販出荷をほぼ終えた。集計概数によると、共販量こそ当初計画比の90%台にとどまったが、全国的な品薄傾向に伴う高価格相場を反映、共販総額は過去最高の20億3988万2千円となり、初めて「20億円突破」(スローガン)を達成した。

 JAあまみ徳之島事業本部(徳之島、伊仙両町)と天城本部は今年1月末、出荷量計1万㌧と販売額「20億円突破」をスローガンに掲げ26年産共販の合同出発式で出荷を本格化させた。全国シェアの8割以上を占める北海道の25年産の気象要因(夏の猛暑や干ばつ被害)による不作、品薄を背景とした高相場でスタート。過去に例のない市場単価が続き、終盤の4月以降は下落傾向に落ち着いた。徳之島事業本部管内のごく一部の有機栽培ものを除き、このほど今期出荷を無事終えた。

 共販実績(速報概数)によると、▽徳之島事業本部=共販面積約260㌶、共販量3800㌧(計画比95%・前年比150%)、市場平均キロ単価296円(計画比148%・前年比105%)、共販額11億2500万円(計画比125%・前年比141%)。▽天城事業本部=共販面積177㌶、共販量3012㌧(計画比91%)、共販額9億1488万2千円(計画比138%)、市場平均キロ単価303円だった。(集計項目は各事業本部担当者の発表に基づく)

 作柄的には、昨秋の植え付け時期の天候不良・交通の乱れによる北海道産種イモの到着と植え付け作業の遅れ、一部で病害(そうか病)の発生があったが、前期産のようなヒヨドリによる葉茎食害もなく、10㌃平均単収は約1・5㌧程度に回復した(同JA徳之島事業本部園芸課)。

 徳之島地区の同品目JA共販額「過去最高の20億円達成」で生産農家の表情は一様に明るい。だが、その一方では化学肥料や防除薬剤など農業資材の高騰・高止まりに加えて、輸送コスト増も重なった種イモ価格の上昇も続く。生産者男性(70代)の1人は「数年前まではバレイショ生産の損益分岐点は市場価格100円前後(㌔)だったが、今では150円以上でないと純利益の確保は難しいのでは」と複雑な表情で話す。