地域の理解に感謝 総理特別賞状受賞を町に報告 海自奄美基地分遣隊
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今年4月に内閣総理大臣特別賞状表彰を受けた鹿児島県瀬戸内町の海上自衛隊奄美基地分遣隊の関係者が15日、同町役場を訪れて鎌田愛人町長らに受賞を報告した。受賞は隊創設後初めて。同隊の中平一樹隊長(52)は「歴代の隊員が築き上げた実績と長年の地域の理解あってこその名誉。今後も自信と誇りを持って島を守る任務にまい進したい」と喜びを語った。奄美基地分遣隊は同基地の警備と管理のほか、艦船や航空機への支援が主な任務。1962(昭和37)年に創設され現在、隊員約20人が所属している。特別賞状は自衛隊の部隊や関連機関が対象で、陸海空の各幕僚長が功績を認めた部隊を推薦。最高指揮官である内閣総理大臣から贈られる。
表彰式は4月21日、総理大臣官邸であり、中平隊長が出席した。高市早苗総理は「南西地域における防衛に役割を果たし、任務遂行に大きく寄与した」と功績をたたえて表彰状を授与した。
受賞報告を受けた鎌田町長は「陸自の瀬戸内分屯地をスムーズに誘致できたのも分遣隊の皆さんの長年の実績があったからこそ。受賞は町にとっても誇らしいこと。今後も自衛隊と連携、協力しながら町勢発展を目指したい」と述べた。
中平隊長は30代目の分遣隊長に当たり、受賞報告には17代目の保村亨さん(80)=龍郷町大勝=と27代目の土井一馬さん(59)の分遣隊長OB2人も同行した。
1999年3月から2000年4月まで分遣隊長を務めた保村さんは「住民との信頼関係がこれだけ長く続いているのは歴代の隊員が地道に任務を果たしてきたから。今後も町や島に貢献してほしい」と後進を激励。現在、町の防災専門監を務める土井さんは「今後もパイプ役として自衛隊に協力していきたい」と語った。
現在、同町古仁屋の須手地区では2032年度末の完成を目指し、防衛省の輸送・補給拠点の整備が進められている。中平隊長は「現在、陸自とも協力して、町や地域の実情調査などを進めている」と説明し、「拠点整備で任務や人員の拡大が予測されるが、今回の受賞は今後町で勤務する隊員の励みにもなる」と受賞の意義を強調した。