「出水城跡」国史跡に指定なら鹿児島県内で36件目…島津氏の庶子家の拠点で領土の国境を守る重要な役割
📰 全文
国境の山城として重要な役割を担った出水城跡(鹿児島県出水市)が19日、国の史跡に指定するよう文部科学相に答申された。答申通りに指定されれば、鹿児島県内の国指定史跡は36件目で、城跡としては8件目となる。対象は全体の8割ほどで、東西約570メートル、南北約470メートル。県教育委員会文化財課などによると、出水城は出水市のほぼ中央部、米ノ津川と平良川に挟まれた台地の丘陵地に築かれた。
南九州に多い「群郭式城郭」で、自然の地形を生かした空堀や曲輪(くるわ)が連なって構成された。島津氏の有力な庶子家である薩州島津家の拠点となり、16世紀以降は領土の国境を守る城として重要な役割を担った。
城跡からは、15~16世紀末に中国で作られた磁器の破片などが見つかっており、薩州島津家が海外との交易で経済力を持っていたことがうかがえるという。同課は「島津氏の外務政策や防衛政策に加え、南九州の山城の築城技術を知る上で重要な史跡であることが評価された」としている。