外来種ポトス駆除へ共同研究始動、鹿大院生と面縄中1年生ら 鹿児島県伊仙町「喜念浜」に実験区
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【徳之島】外来植物「オウゴンカズラ(ポトス)」の効果的な駆除方法を探る共同研究が、鹿児島大学大学院と伊仙町立面縄中学校1年生による2年計画で始まった。1日には、同町の喜念浜海岸(奄美群島国立公園第2種特別地域)で実験区を設置する初のフィールドワークで汗を流し合った。ポトスは東南アジア原産の観葉植物で、近年は剪定(せんてい)くずの不適切な投棄などを原因とする野外での異常繁殖が深刻化。世界自然遺産の島・徳之島の喜念浜海岸では、防潮林のモクマオウなど高木に絡みつきながら繁殖し、在来植物の生育阻害や景観の悪化が指摘されて久しい。繁殖力が強く、高さ数メートルの登はん〝着生〟も含め、駆除作業は追いつかない状況が続いている。
研究は鹿児島大学大学院が主導し、修士課程1年の吉田早希さん(23)の修士論文計画も兼ねて実施。「オウゴンカズラの登はん個体の駆除方法と地表面を除去した個体の再生抑制方法の開発」をテーマに、樹木に絡みついた個体の効率的な駆除や、刈り取り後に地下部から再生する個体の抑制方法を検証する。
具体的には、登はん個体の下部に薬剤(除草剤)処理を施して上部を枯死させる方法や、遮光による再生速度の抑制、刈り取り後の薬剤散布による新芽発生の抑制などについて効果を比較する。
共同研究には、面縄中1年生18人も総合的な学習の時間「環境教育」の一環として参加。NPO法人徳之島虹の会も事業協力。2年間にわたり調査・実験を続け、初年度の成果は11月上旬の校内学習発表会で中間報告する予定だ。
初のフィールドワークでは、生徒たちが吉田さんらの指導を受けながら、①刈り取りのみ②遮光③薬剤散布④遮光と薬剤散布の併用――の四つの処理区を設置。その後、ポトスの一部抜き取り作業にも取り組み、実践を通して外来種対策を学んだ。
参加した大倉悠慎(はるま)さん(13)は「大切な島の在来種や固有種を守るため、これからも外来種の駆除活動に協力したい。弁論大会でもこの問題を訴えたい」と意欲を示した。
吉田さんは「徳之島や奄美が世界自然遺産に登録されたことを『地域の誇り』と感じてほしい。一人一人が外来種問題に関心を持ち、豊かな自然環境を守る行動につなげてもらえれば」と期待を寄せた。