陸海空3自衛隊による演習「物々しさを感じる」「なぜまた種子島なのか」――一方で「どんどん訓練を重ねてほしい」「地元に恩恵もある」…馬毛島基地建設進む中、交錯する島の声
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鹿児島県中種子、南種子の両町で3日まであった陸海空3自衛隊による演習は、種子島で展開する訓練としては過去最大級の規模だった。島に自衛隊の拠点はないが、この1年で訓練が相次いでいる。住民からはさらに増えるのではと案じる声と、国際情勢の変化を理由に理解を示す意見が交錯した。両町では3月に日米共同訓練があったばかり。2025年10月に設定された訓練を含めると、今回は直近1年間で3回目となる。南種子町の無職女性(74)は「なぜまた種子島なのか。馬毛島で基地建設が進む中、なし崩し的に軍事拠点化されているのでは」と不安を隠さない。3月の日米訓練で飛来したオスプレイについて「とても大きな音がした。静かで暮らしやすい島が変わってしまう」と嘆く。
水陸両用車や揚陸艇が次々と上陸した中種子町の中山海岸は近くに民家が少ない。砂浜の背後の茂みに身や車を隠すことができ、ある隊員は「ここまで環境が整った場所はあまりない」と話す。海岸から撤収する様子を遠目に見た同町の無職男性(63)は「ここはサーファー以外はほとんど来ない。訓練向きの場所なのだろう」と語る。「今後増えるのではないか。訓練は必要と思うが、少し物々しさを感じる」と明かす。
南種子町の前之浜海岸でパラシュート降下訓練を見学した同町の農業男性(77)は、国際情勢が緊迫化しているとして「自衛隊はどんどん訓練を重ね、経験を積んでほしい」という。受け入れ自治体に防衛省から訓練交付金が交付されることから、「地元に恩恵もある。種子島が適地なら今後も受け入れるべきだ」と話した。