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「魚類の宝庫」鹿児島・錦江湾で手軽に楽しめる船釣りに挑戦 痛恨のミスばかり、我慢の末…
観光・グルメ 西日本新聞 👁 14

「魚類の宝庫」鹿児島・錦江湾で手軽に楽しめる船釣りに挑戦 痛恨のミスばかり、我慢の末…

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 鹿児島県のシンボル、桜島が鎮座する錦江湾。繰り返された大噴火と地殻変動で生まれたカルデラの海に温暖な黒潮が流れ込み、魚類の宝庫となっている。赴任して2年目の鹿児島での休日には、雄大な景観を満喫しながら、趣味の海釣りを楽しむことも。3月に入り、お世話になったことがある遊漁船の船長が「錦江湾で“桜鯛(だい)”が釣れ始めました」と、交流サイト(SNS)でアピールしていたので、お誘いに乗って挑戦してみた。

 乗船したのは遊漁船「龍神丸」。鹿児島市の桜島フェリー乗り場のそば、繁華街の天文館から車で5分程度の鹿児島本港内から出港した。陽気な菅村正仁船長(46)の人柄どおり「楽しく釣る!」がモットーという人気の船だ。

 鹿児島県のシンボル、桜島が鎮座する錦江湾。繰り返された大噴火と地殻変動で生まれたカルデラの海に温暖な黒潮が流れ込み、魚類の宝庫となっている。赴任して2年目の鹿児島での休日には、雄大な景観を満喫しながら、趣味の海釣りを楽しむことも。3月に入り、お世話になったことがある遊漁船の船長が「錦江湾で“桜鯛(だい)”が釣れ始めました」と、交流サイト(SNS)でアピールしていたので、お誘いに乗って挑戦してみた。

 乗船したのは遊漁船「龍神丸」。鹿児島市の桜島フェリー乗り場のそば、繁華街の天文館から車で5分程度の鹿児島本港内から出港した。陽気な菅村正仁船長(46)の人柄どおり「楽しく釣る!」がモットーという人気の船だ。

 錦江湾の船釣りは、市中心部に近い港から10~20分の場所でも、マダイやアジ、カンパチのポイントがあり、手軽に楽しめるのが特徴。多くの遊漁船がレンタルタックル(釣り具)を用意し、さまざまな釣り方で初心者や観光客でも手ぶらで楽しむことができる。早朝に出港し正午ごろに戻る「半日便」は気軽にチャレンジしやすい。

 今回のターゲットは、産卵期を前に食い気の立った「乗っ込み」期の大鯛。夜明け前の午前5時半に出港し、約2時間かけて指宿市の開聞岳を望む錦江湾の「湾口」のポイントへ向かう。疑似餌(ルアー)を使う「タイラバ」という釣法で、この時期、群れで集まりやすいという大鯛を午後3時ごろまで狙う。

 タイラバは重りを兼ねるヘッド部分と、魚にアピールするラバー類に針などを組み合わせた疑似餌。水深は90~100メートル。エンジンを止めた船が風と潮流任せで流される中、タイラバをいったん海底まで落とし、リールを規則的に巻き上げてタイを誘う。潮の速さなど海況に合わせ、150~250グラムのタイラバを交換しながら釣る。

◇     ◇

 6人が乗った船中で良型マダイが釣れる中で、記者は針に掛けても4匹連続で仕掛けが切れるなど痛恨のミスばかり。糸が傷んでいたのか、仕掛けの組み方が悪かったのか、菅村船長から「釣らんと記事にならんよ!」と叱咤(しった)激励されながら、我慢の時間が続いた。

 ようやくマダイを釣り上げたのは納竿の直前で、慎重にやりとりして50センチ弱の良型を確保できた。何とか取材釣行の格好が付き、丁寧にアドバイスしてくれる船長に繰り返し感謝の言葉を伝えた。

 6匹を釣り上げたベテランもいたこの日、75センチという1番の大鯛を仕留めたのは、鹿児島大水産学部4年の矢澤柊也(しゅうや)さん(22)。カンパチなどの養殖が盛んな鹿児島の地で、寄生虫をエサで防御する「魚病学」を研究した。卒業後は地元の北海道庁に就職が決まっているという。「学んだ知識をフルに生かし、水産業を盛り上げたい」と夢を語ってくれた。鹿児島で本格的に海釣りを始めたようだ。

 薩摩半島と大隅半島に挟まれた錦江湾の魅力を聞くと「内湾にもかかわらず、深い場所は230メートル以上ある多様な環境に恵まれ、魚種が豊富なところですね。卒業までにもう一度、鹿児島の釣りを楽しみたいです」。

 船長にはリベンジを誓い、港を後に。釣ったマダイは刺し身や天ぷらでおいしくいただいた。釣って、食べて、身近な錦江湾の魅力を再確認できた休日だった。(竹森太一)

 錦江湾の龍神丸の湾内便は午前便(午前6時半出港、正午帰港)、6000円など。湾口便(夜明け~夕方)は1万3000円。鹿児島県内では各地の港から遊漁船が出る。鹿児島市内の大手釣具店が詳しい。龍神丸=080(1702)0181。