異世界みたいな森と、忘れられない郷土料理…2泊3日では足りない奄美大島の魅力
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東京から飛行機で約2時間。奄美大島に到着すると、都会では味わえない島ならではの空気に包まれる。世界自然遺産にも登録されたこの島には、青い海や豊かな緑など、ここでしか出会えない自然が広がっている。実際に訪れてみると、海や森の景色はもちろん、島ならではの食や文化など、楽しみ方は想像以上に多い。2泊3日では足りないほど、さまざまな魅力が詰まった島だった。今回は、株式会社SANUが展開する宿「SANU 2nd Home 奄美大島1st」に2泊3日で宿泊。前編【奄美大島で見つけた“泊まる目的”になる宿。島で暮らす感覚を味わう2泊3日】では、海と森に囲まれた宿の魅力を紹介した。後編では、滞在中に出会った奄美大島ならではの自然や食を紹介。特に印象に残ったのは、帰ってからも思い出してしまうほどハマった島の味。美しい景色だけではない、奄美大島の魅力を紹介する。
東京から飛行機で約2時間。奄美大島に到着すると、都会では味わえない島ならではの空気に包まれる。世界自然遺産にも登録されたこの島には、青い海や豊かな緑など、ここでしか出会えない自然が広がっている。実際に訪れてみると、海や森の景色はもちろん、島ならではの食や文化など、楽しみ方は想像以上に多い。2泊3日では足りないほど、さまざまな魅力が詰まった島だった。
今回は、株式会社SANUが展開する宿「SANU 2nd Home 奄美大島1st」に2泊3日で宿泊。前編【奄美大島で見つけた“泊まる目的”になる宿。島で暮らす感覚を味わう2泊3日】では、海と森に囲まれた宿の魅力を紹介した。後編では、滞在中に出会った奄美大島ならではの自然や食を紹介。特に印象に残ったのは、帰ってからも思い出してしまうほどハマった島の味。美しい景色だけではない、奄美大島の魅力を紹介する。
2日目の朝から体験したのは、「金作原(きんさくばる)ツアー」。奄美大島に来たなら、ぜひ一度は体験してほしい! 奄美大島を含む地域は2021年に世界自然遺産に登録されている。長い時間をかけて独自の進化を遂げた希少な固有種が多く生息し、「生物多様性」の価値が高く評価されたためだ。金作原では、そんな奄美らしい自然をかなり近い距離で感じることができる。ここは自然公園法で保護されているエリアのため、植物に手を加えることはできない。さらに、ガイドツアーでしか入れない場所もあり、訪れるには事前予約が必須。
森の中に一歩入ると、まず感じるのは空気の変化。湿度がぐっと上がり、植物に囲まれた独特の空気に包まれる。まるで森全体が呼吸しているようで、異世界に入り込んだような感覚だ。その中を歩きながら、ガイドさんが奄美ならではの植物や固有種、鳥の鳴き声について教えてくれる。ここ本当に日本? と思うほど大きな植物があったり、見たことのない虫がいたり。びっくりするほど大きなナメクジに出会ったり、歩くたびに発見がある。
今回私が案内してもらったガイドさんはこの道22年。長年見てきたからこそ分かる変化や、今残されている自然の価値を、専門的すぎず分かりやすく教えてくれる。ひとりで歩いたらただ「すごい」で終わってしまうところを、話を聞きながら歩くことで見えるものが変わってくる。
有名なアマミノクロウサギは夜行性のため、今回は姿を見ることはできなかった。ただ、通り道に残る足跡や削れた地面を見ていると、ちゃんとこの森にいるんだなと少し実感できる瞬間がある。また、国の天然記念物でもあるルリカケスの鳴き声も森の中で聞こえてきた。声は「ギャーギャー」と想像以上に大きくて存在感があるのに、姿はなかなか見つからない。音だけが先に届いて、どこにいるんだろうと探している時間も面白かった。
ガイドなしでは入れないエリアは柵で管理されていて、そこから先はさらに手つかずの自然が残っている。植物に触れることもできないほど守られた環境を歩いていると、ただ「きれいな森」というだけではなく、この場所が世界自然遺産に選ばれた理由が少しずつ分かってくる。
ツアーのあとはお昼へ。ここで、まさかの出会いがあった。
それが、奄美の郷土料理・鶏飯(けいはん)。
「ばしゃ山村 レストラン AMAネシア」というお店で食べた鶏飯は、今回の旅の中でも特に印象に残った一品だった。おひつに入ったご飯をお茶碗に取り分け、具材をのせた上から黄金色のスープをかけていただくスタイル。やさしい味わいなのに旨みがしっかり感じられるスープで、気づけば最後まで飲み干していた。
一度食べたらまた食べたくなる味で、帰ってからも思い出してしまうほど。この旅ですっかり鶏飯にハマってしまった。
食後は車で近くの「NESARI CHOCOLATE」というチョコレート屋さんへ。
注文したのはチョコレートドリンク。暑い奄美では、こういう冷たい甘いものが沁みる……。奄美産のサトウキビを使っているそうで、ただ甘いだけではなく、しっかりコクがある。後味には少しベリーのような風味も感じられて、想像より深みがあるドリンクだった。奄美を感じられるチョコレートはお土産にもぴったり。
午後は宿に戻って、少しゆっくり過ごすことに。
午後3時頃になると日差しも落ち着き、部屋に入ってくる風がとにかく気持ちいい。気づいたらソファに座ったまま、そのまま寝落ちしていた。
部屋には本も用意されていて、読むもよし、何もしないもよし。予定を詰め込まず、あえて宿で過ごす時間を作るのも、この場所の楽しみ方だと思う。
夕方になり、おすすめされた地元のスーパー「ビッグ2」へ。
ここに来れば、お土産探しはだいたい解決する。黒糖や鶏飯の素といった定番品はもちろん、スーパーならではのローカル感ある商品も並んでいて、見ているだけで楽しい。「これも気になる」とついカゴに入れたくなるものが多い。
夜は奄美大島の繁華街・名瀬(なぜ)エリアへ向かい、居酒屋「喜多八」で夕食。予約はできないので、確実に入りたいなら開店前に行くのがおすすめだ。おすすめコースは4000円で、島の料理が次々と運ばれてくる。
中でも特に印象に残ったのが野菜。味付けはやさしく、ひと口食べると自然な甘さがしっかり感じられる。「野菜ってこんなに味があるんだ」と思うくらい、素材そのもののおいしさに驚いた。
3日目の朝には東京へ戻る予定だったので、2泊3日は思っていた以上にあっという間だった。ちなみに、この宿のチェックアウトは少し特徴的だ。使った食器は自分で洗って元の場所へ戻し、ゴミも分別してゴミ置き場に出すスタイル。宿泊施設ならすべてスタッフに任せることが多いけれど、ここでは普段の暮らしの一部が少しだけ残っている。だからこそ、自然の中でリラックスしながらも、どこか「ここで暮らしている」ような感覚になる。
無理に予定を詰め込まず、食べて、休んで、自分のペースで過ごす。非日常の中に日常の心地よさがある、そんな滞在だった。SANUが大切にしている「暮らしを楽しむ」という考え方が、実際に泊まってみると少し分かる気がした。
今回の旅でやり残したことはかなり多い。
時間があれば行きたかったのが「金井工芸」。奄美に伝わる「泥染め」を体験できる工房で、要予約。植物の渋で下染めした布を、鉄