熊本で震度7、鹿児島県の被害も次第に明らかに…震度5強の薩摩川内市では土砂崩れで市道が通行止め
📰 全文
熊本県で28日夕方に最大震度7を観測した「令和8年熊本地震」から一夜明けた29日、鹿児島県でも被害の状況が次第に明らかになってきた。自治体などが復旧作業にあたる一方で、被災地支援に向けた動きも出ている。最大震度5強を観測した薩摩川内市。地震の影響で同市中村町で市道脇の山が幅約20メートル、高さ約30メートルにわたって崩れ、道路をふさいだ。通行止めとなっており、土砂の撤去作業が行われている。
市役所本庁舎では強い揺れで備品が落下するなどし、一部の部署が臨時の執務室に移った。複数の学校で外壁のひび割れなどが確認された。また、生後2か月の女児が、落ちてきたテレビが顔に当たり軽傷を負った。
霧島市では、地震発生直後の28日夕、500世帯以上で水道水の濁りが発生する恐れがあったため、市が給水所を設置した。水道施設への被害はなかった。濁りは29日午前11時半までに全て解消した。
交通への影響は続き、JR鹿児島中央駅発着の九州新幹線は29日も運行を取りやめ、同駅の改札前には運休を知らせるボードが掲出された。日本航空(JAL)グループは、代替として福岡―鹿児島線の臨時便を運航。30日以降の運航も予定している。
被災地の支援の動きも出ている。鹿児島市は、28日夜から市消防局の職員30人と市立病院の災害派遣医療チーム「DMAT」5人を熊本県に派遣。本庁舎や支所で災害義援金の受け付けも始めた。
下鶴隆央市長は29日の定例記者会見で、「被災地の状況把握に努め、どういった支援が必要か情報収集を行い、迅速な対応ができるように進めていきたい」と述べた。
鹿児島市を含む県内17の消防本部などは、緊急消防援助隊として136人を派遣。県警も広域緊急援助隊らを派遣し、行方不明者の捜索などにあたっている。日本水道協会県支部によると、29日午後5時時点で、4自治体が、各1台の給水車を派遣することを決めた。