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徳之島町 マンゴー返礼品を初空輸 船便欠航対策で 全国寄付者への配送実現 航空物流課題も浮き彫りに 鹿児島県
自然・火山 奄美新聞 👁 5

徳之島町 マンゴー返礼品を初空輸 船便欠航対策で 全国寄付者への配送実現 航空物流課題も浮き彫りに 鹿児島県

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 【鹿児島県・徳之島】台風13号の影響で船便が欠航し、「ふるさと納税」の返礼品として扱うマンゴーの本土出荷が滞った徳之島町は、品質劣化を防ぐ緊急対策として、航空路線を利用した初の空輸を試行。航空便が再開した9日から11日までの3日間で、計191㌔のマンゴーを常温で鹿児島空港へ輸送した。町職員が同空港で貨物を引き取り、宅配業者のクール便につなぐ〝綱渡り〟の対応で、全国の寄付者への配送を実現した。

 徳之島でも毎年この時期、台風接近に伴う定期旅客船の欠航で、マンゴーなど特産果樹の本土出荷が滞り、滞貨が発生する。特にマンゴーは、完熟状態で収穫することを特徴としており、味覚や外観を含めた品質維持には、収穫後の移送を含めて冷蔵保存でも10日程度が許容範囲とされる。船便の長期欠航時には、産地での値下げ販売を余儀なくされるケースもあった。

 こうした状況を受け、同町企画課ふるさと思いやり応援推進室は、「島の農家さんが愛情をこめて育てた完熟マンゴーを一つでも多く全国の皆様にお届けしたい」と、航空貨物輸送の活用を発案。徳之島空港から鹿児島空港まで約1時間の常温輸送を利用し、鹿児島空港に町職員を待機させ、到着したマンゴーを同空港の貨物集配施設からヤマト運輸のクール便へ引き渡す仕組みを試行した。

 しかし、航空路線が再開した9日の鹿児島行きは全4便(ターボプロッププロペラ機や小型ジェット機材、48人~76人乗り)が満席。搭乗客の手荷物だけで輸送枠が制限され、皮肉にもマンゴーなど一般航空貨物の受け付けはゼロとなった。

 町側は10、11の両日、道の駅とくのしま(同町花徳)にマンゴーを集荷して職員が梱包(こんぽう)。航空貨物として数回に分けて計191㌔を鹿児島空港へ運んだ。町職員が同空港で直接受け取り、クール便に切り替えることで、品質を維持しながら全国への配送(陸送)につないだ。そして今月4日の定期船欠航(抜港)以来じつに8日ぶりとなる12日の上り便に輸送をつないだ。

 町企画課の担当者は「鹿児島空港に職員1人を配置することにより、届いたマンゴーをすぐに別の配送会社(ヤマト運輸)の冷蔵配送に切り替えることができた。品質を保ちながら、旬を迎えた徳之島のマンゴーを全国の皆様に届けることができた」と話す。

 同町のふるさと納税返礼品としてのマンゴーは、毎年、寄付額ベースで約10%を占め、数量にすると3~4㌧に上る。台風による船便欠航は、返礼品の安定供給にも影響するだけに、今回の空輸は離島の物流網が抱える課題をも改めて浮き彫りにした。

 マンゴー生産農家男性(69)は「台風は毎年来て、船は先に欠航して長期化するが、航空機便は先に再開することは分かっていること。今回の初の取り組みはありがたい」と評価。その上で、「中型機の採用など、航空貨物枠の復活対策は検討してほしい」と、航空物流の拡充も求めた。