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鹿児島県 徳之島町井之川「浜下り」 一夜越し、情熱の「夏目踊り」 青年層も奮起、伝統つなぐ
イベント 奄美新聞 👁 2

鹿児島県 徳之島町井之川「浜下り」 一夜越し、情熱の「夏目踊り」 青年層も奮起、伝統つなぐ

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 【徳之島】徳之島町井之川集落(157世帯・305人)の一大伝統行事「浜下り」が21~23日、同集落であった。22日夕には住民らが井之川海岸に一族縁者ごとに集まり、祖霊祭と収穫感謝の宴を催して絆を深めた。午後10時過ぎからは、県指定無形民俗文化財の「井之川夏目踊り」が始まり、情熱的な唄と踊りで家々を巡りながら、集落を一夜越しの活気で包んだ。

 浜下りは、沖縄・奄美地域に伝わる「ニライカナイ信仰」に、祖霊祭祀(さいし)や稲作の豊作感謝などが結びついた複合的な祭りとも。本来は旧盆後のひのえ、ひのと、つちのえの3日間行われた。同集落では少子高齢化や過疎化、働く世代への配慮から、1999年以降、月遅れ盆直後の土、日曜日に開催している。

 初日の21日は、住民たちが先祖伝来の海岸の一画に「ヤドゥリ」(仮小屋)を設け、石を積んでかまどをかたどるなど、祭りの準備を進めた。

 22日夕には、一重一瓶(酒肴)を携えた住民らがそれぞれのヤドゥリに集まり、車座になって祖先をしのびながら収穫への感謝を分かち合った。

 そして、宴を終えいったん帰宅して一息ついた午後10時過ぎ、「でんだらこ」の軽快な伝統歌謡を合図に夏目踊りが始まった。踊り連は集落を3班(宝島、伊宝、佐渡)に分かれて家々を訪問。特有の節回しによる男女の掛け合い唄「あったら七月」などを、太鼓の音に合わせて情熱的、律動的に歌い踊った。

 踊り連による家回りは23日午前10時頃まで続いた。訪問を受けた家々は、返礼として手ぬぐいや菓子、飲み物などを振る舞って踊り手たちをもてなした。

 今年は特に青年層の参加が目立った。伊宝(いふ)班に加わった40代男性は「日頃は亀津地区など集落外に住んでいても、この祭りには参加して盛り上げ、伝統を守りたい。都会からの帰省客たちも同じ思い」と話した。

 島を代表する伝統芸能をひと目見ようと各踊り連には島内外からの多くの見物客も同行。撮影の合間に、唄や太鼓の音に誘われて飛び入りで踊りに加わる人の姿も。世代や地域を超えた交流人口で伝統芸能を楽しむ場となった。