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鹿児島県 避難所の公立小中体育館空調設備 中種子町全てに大型スポットクーラー 常備、児童生徒熱中症対策にも 奄美市町村設置なし
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鹿児島県 避難所の公立小中体育館空調設備 中種子町全てに大型スポットクーラー 常備、児童生徒熱中症対策にも 奄美市町村設置なし

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 地震や台風などの災害時は、学校施設のうち体育館が避難所として利用されている。異常な高温が続く夏場の利用では暑さ対策が求められるが、文部科学省が公表した公立学校の体育館等の空調(冷房)設備設置状況(今年5月1日現在)では鹿児島県の場合、避難所指定校への設置率(小中学校)はわずか1・6%にとどまる。非常に低い中、100%を達成しているのが種子島にある中種子町で、同町では大型のスポットクーラーを各学校体育館に常備している。

 同省まとめの公立学校施設(体育館及び武道場)空調設備設置率のうち避難所指定校分は、小中学校33・1%(小学校体育館32・3%、中学校体育館・武道場34・3%)、特別支援学校(体育館)65・3%。避難所指定校分設置率を都道府県別にみると、最高は東京都の95・9%でほとんどの体育館・武道場に空調設備がある。

 一方、全国最低は0・4%の佐賀県で、熊本地震で多くの被災者が避難所として利用している熊本県は20・9%。九州・沖縄8県の最高は大分の39・4%と4割で設置されている。沖縄も鹿児島と同じ1・6%で、この設置率は全国最低の佐賀に次ぐ全国2番目の低さ。なお、鹿児島で小中学校体育館などに空調設備があるのは県内43市町村のうち、いちき串木野市と中種子町の2市町のみ。いちき串木野市の設置率(避難所指定校分)は20・0%だが、体育館・武道場数9棟の中種子町はうち避難所指定校分は7棟で、空調設備設置数8棟、うち避難所指定校分7棟と全ての小中学校避難所に空調設備がある。

 同町総務課消防交通係によると、同町が避難所となっている体育館に設置している空調設備はスポットクーラー。大きさは高さ152㌢・幅120㌢・奥行74㌢と家庭用(一般的な高さ70~90㌢前後)に比べて大型。筒状の冷風口は三つある。21年度に国の新型コロナウイルス対策交付金を活用し8台購入したもので、購入費は1435万5千円、1台あたり約179万円となる。蓄電池ではないため停電時は使用できず、発電機が必要になる。なお、8台のうち1台は学校以外の避難所(中央公民館)に設置しているという。

 同係は「避難所利用時だけでなく、学校の体育館に常に置いており、部活などスポーツ時の子どもたちの熱中症対策としても使用されている。体育館全体が涼しくなることはないが、スポットクーラーの周辺ならかなり涼しいとの声が寄せられている」と説明する。

 奄美市教育委員会教育総務課によると、避難所として利用される学校体育館への空調設備設置は「議会の一般質問でも取り上げられ要望があるが、(学校の施設整備)優先順位の関係で現在のところ計画されていない」としている。安田壮平市長が2期目で掲げたマニフェスト(新マニフェスト2025)では、「体育館などへの空調設備に向けて調査・研究を行います」もある。夏場の猛暑に対応するため、社会体育施設や学校施設の体育館などについて「他自治体の事例や動向を参考に、効率的・効果的な空調設備の調査・研究を進め、段階的な整備を検討」する方針だ。

 市長によると、今月の台風時、避難所となっている市内の学校のなかには体育館は空調設備がないため、学校判断で避難してきた市民にエアコンがある施設を解放したという。暑さ対策として柔軟な対応は行われているようだ。