観光需要の喚起期待 鹿児島県、奄美市の宿泊割が販売開始
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7月の熊本地震発生を受け県独自で実施する宿泊割「かごしま観光応援割(以下、かごしま応援割)」と奄美市が実施する宿泊割「あまみゆったり島泊割(以下、島泊割)」の予約・販売が14日、始まった。宿泊料金が最大6割引きとなるかごしま応援割は同日、割引期間もスタートし、今夏の相次ぐ台風接近で予約客のキャンセルが頻発した市内の宿泊施設は、宿泊客数の回復へ向け支援策を歓迎。来島者増に伴い、宿泊業に限らず幅広い業種、産業への波及効果に期待する声も聞かれる。かごしま応援割は県内宿泊の6割を補助する。上限は1予約当たり1人2万円。期間は9月14日から10月13日宿泊分まで。
島民割は奄美市内での宿泊料金の5割を補助する。上限は1人1泊当たり5千円で、1回の旅行で最大7連泊までが対象。期間は10月13日から2027年2月28日宿泊分まで。
いずれも、事業に参加する宿泊施設への直接予約か、宿泊予約サイト、旅行事業者から予約できる。事業者に配分した割引原資がなくなり次第終了する。両方とも、今月13日以前に予約した宿泊や日帰り旅行、公費出張は対象外。
また、国が九州7県で旅行・宿泊料金を補助する「九州ふっこう応援割」は10月中旬の開始が想定されており、県は「かごしま応援割」と合わせて切れ目ない支援を実施し、観光需要喚起の後押しにつなげたい考えだ。
こうした行政の支援策に対し、観光関係者からは歓迎の声が聞かれた。奄美市名瀬のホテルサンデイズ奄美では、14日午前中だけで対象期間中の宿泊予約が5件入った。フロント業務担当の大野己汰朗(こたろう)さん(21)は「8月の台風接近期間は延泊客を含めても1~2割ほど空室が出たため、今回のキャンペーンによる宿泊数増への期待は大きい」と話した。
奄美大島の観光振興や特産品の普及、地域情報の発信を行うあまみ大島観光物産連盟の窪田将平さん(45)は、レンタカーやタクシー、土産物店など観光関連産業への波及効果も期待。「夏の繁忙期が終わり、これから次第に閑散期となるが、奄美に滞在する人が増えることを期待したい」と語った。
奄美市名瀬の里見海運産業(里見宮寿代表取締役社長)が手掛ける旅行事業所「奄美ツーリストサービス」では、かごしま応援割の販売問い合わせが殺到。店舗に配分された原資がなくなり、初日で予約販売を終了した。内田和宏課長(58)は「かごしま応援割は以前から問い合わせも多く、関心の高さを感じた。島泊割は引き続き取り扱っている。来月開始予定の九州応援割では予算を多めに配分してもらえるとありがたい」と話した。