鹿児島県 森と海がつながる徳之島の自然を学ぶ 天城町当部で 講話とウミウシアート制作
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【徳之島】奄美群島広域事務組合の「奄美群島の宝を次世代につなぐ助成事業」を活用したイベント『森と海の繋がりや徳之島の海にいる生き物を学ぶ』がこのほど、天城町当部の「茶処あがりまた」であった。山間部に位置する当部集落で、森と海の生態系の関係やウミウシの不思議な生態について学び、粘土を使った立体制作を通して地元の豊かな自然のつながりに理解を深めた。イベントは「森と海の藝術楽校」(のせたかこ主宰)が主催、家族連れ16人が参加した。前半は、伊仙町「阿権浜しぜん館」館長で『琉球 孤海辺の生きもの図鑑』共著者の西村奈美子さん(元水族館学芸員)が講話。「島になぜ雨がたくさん降るのか」という問いかけから、潮の流れや海風、アマミノクロウサギのフンや鳥、カニなどが織りなす食物連鎖が、山から川を経て海へとつながっている仕組みを解説。調査で捉えた映像を交え、徳之島のウミウシの卵や、何匹も連なって移動する「後追い行動」など、普段知る機会の少ない生態を分かりやすく紹介した。
後半は、アーティストで同学校主宰ののせさんを講師に、ウミウシの立体制作ワークショップを実施。参加した親子らは、西村さんが撮影した色鮮やかで個性的なウミウシの写真からお気に入りを選び、粘土で形を作り上げて絵の具で着色を楽しんだ。真剣な表情で作品づくりに向き合い、完成した作品を自慢そうに見せ合った。
また、下水処理施設が限られている島の環境事情に配慮し、アート活動後、筆に付いたアクリル絵の具は事前にティッシュで拭き取ってから洗うことや、使用後の色水を凝固剤で処理する方法なども説明した。
参加者たちは「慣れ親しんだ地元の海に未知の生物がいる驚きや発見があり、これからは違った目線で海を見られる」や「大人になって久しぶりに夢中で粘土工作を体験。漁の経験を生かして実際にウミウシを探してみたい」「徳之島の海に詳しくなれた。親子で自然に触れ合える機会が少ないため、ぜひ次回も企画してほしい」など感想が寄せられた。
のせさんは「楽しんだ後の環境を考えた片付け方も大切。これからもそうした知恵を共に学びながら伝えていきたい」と話した。