鹿児島県 奄美の大海原をリレーで横断 島外スイマー10人が挑戦 大島―喜界島、25㌔泳ぎ切る 奄美OWS実行委が初開催
📰 全文
島外在住のスイマーが奄美大島から喜界島までの海域を泳いでわたる「第1回奄美大島―喜界島リレースイム」が26日、同海峡であった。奄美大島を出発したスイマー10人が交代で大海原を泳ぎ、片道約25㌔の距離を見事に完泳。9時間43分50秒のタイムで泳ぎ切った。海辺を活用したオーシャンツーリズムを進める奄美オープンウォータースイミング(OWS)実行委員会(南雲雄治委員長)が主催。横断リレーは初開催で、奄美の海で圧倒的な冒険感と達成感を感じてもらおうと企画した。
泳者は、同実行委が主催する奄美大島OWS大会出場選手から選んだ。北海道、東京、京都などの47~65歳の10人が挑戦。外洋では、喜界島の遊漁船「天人菊」(菊地俊也代表)らが協力し2隻体制で伴走。喜界島サウスビーツ代表の種田宗一郎さんがカヌーで泳者を先導した。
奄美・喜界間の海は、黒潮と琉球海流の影響を受ける海域で、その潮流も刻々と変わる。一行は午前7時、奄美市笠利町の宇宿漁港を出発。9人が伴走の船で休みながら5分ずつ交代で荒波をかき分けた。
この日は、波、風もほとんどない絶好のコンディションで、前半は順調に進んだ。後半はゴール手前2㌔地点で突然の潮流に足止めを食らったが、間隙を縫い一つ一つ前に出た。
ゴールの喜界町湾港では、大勢の町民が出迎えた。完走した10人は心を一つに歓喜。夜は島料理や黒糖焼酎で完走を祝ったという。
奄美大島での同大会出場をきっかけに横断リレーの参加を決めたという大阪府の佐藤英樹さん(55)・宏美さん(49)夫妻は「奄美の海の濃いブルーを見ながら、恐怖心もなく泳げた。10人全員でゴールを分かち合い感動した。第2回、3回とまた参加したい」と笑顔だった。
伴走する船から競技を見守った南雲委員長は「初めて顔を合わせた10人が一つ一つ困難を乗り越えて完泳できた。スポーツを超えた団結心のたまものだ」と感動。「水泳は速く泳ぐ競技に思われがちだが、長く泳ぐことで得られることもある。これからも奄美大島、喜界島を島外に知ってもらえるようなオーシャンツーリズムを進めたい」と話した。
同実行委の奄美大島OWS大会はこれまで計11回開催。延べ1600人を超える観光客を受け入れてきた。奄美大島―喜界島リレースイムは来年も予定している。