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鹿児島県 9千年前の土器発見 奄美独自の土器文化示す 知名町前窪洞穴遺跡
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鹿児島県 9千年前の土器発見 奄美独自の土器文化示す 知名町前窪洞穴遺跡

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 【沖永良部】知名町教育委員会はこのほど、現在発掘調査が行われている同町上城字の前窪洞穴遺跡から約9千年前の「波状条線文土器」が見つかったと発表した。県史跡に指定されている同町の中甫洞穴で見つかった土器より古く、調査した県考古学会の堂込秀人会長は「9千年前に奄美独自の土器文化があったことを示す貴重な発見」としている。

 前窪洞穴遺跡は、町が進める町誌編さん事業の一環で調査を開始。昨年9~11月にかけて事前調査、今月14~27日の日程で発掘調査が行われている。

 これまでの調査の結果、土器や石器、陶器、人骨、魚貝類、獣骨が見つかり、沖永良部島で最も古い時期の生活跡と考えられる「炉跡」も見つかっている。

 町教委は26日、町内にある縄文時代の遺跡をバスで巡るイベントを開き、前窪洞穴遺跡の発掘調査現場を初めて公開した。

 参加した親子連れら17人は、国指定史跡の住吉貝塚や中甫洞穴を巡った後、前窪洞穴遺跡に到着。講師を務めた志學館大学の竹中正巳教授や町文化財担当者らが調査状況を説明した。

 子どもたちは、出土した土器の水洗い作業を体験し、破片を手に取ってほかの破片とぴったり合うかどうか試していた。

 参加した下平川小6年の平悠陽さん(12)は「9千年前の土器だと聞いて驚いた。破片がつながるか試してみたけど無理だった」と話した。

 町教委は「貴重な遺跡。今回の調査で概要を明らかにし、今後は長い視点で調査や活用法について考えていきたい」とした。

 知名町で11月28、29日に開催される県考古学会秋季大会で、前窪洞穴遺跡の調査状況を発表する予定。