鹿児島県・奄美市名瀬「街の観光名所に」おがみ山クラブ、住民らが奉仕活動再開
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奄美市名瀬中心部に新たな観光名所を作りたい――。高齢の女性がたった一人で始めた地道な奉仕活動が周囲の共感を呼び、広がりを見せつつある。「おがみ山を新たな観光名所にしたい。噴水が吹き上がる水辺の公園で子どもの遊ぶ姿が見てみたい」。女性が描いた大きな夢は、再び小さな一歩を踏み出した。大島支庁からおがみ山公園につながる遊歩道で15日、同市名瀬永田町の大迫光子さん(75)ら有志7人が清掃活動を行った。歩道沿いは、アカギの巨木が並び、枯れ葉が厚く降り積もった状態。参加者は、手箕(てみ)を使うなどし、約1時間の作業で45㍑ごみ袋15袋分を集めた。
大迫さんが活動を始めたのは10数年前。当時は、枯れ葉やごみなどが数十㌢積み重なり、見るに堪えない状態だったという。
環境美化の思いは口コミで輪が広がった。集めたごみをどう処分するのかの問題に手を差し伸べたのが奄美市議の帶屋誠二さん。奉仕活動を第3金曜日に設定し、市民清掃の際に回収してもらうことになった。
昨年は「おがみ山プロジェクト」と銘打って活動したが中断。今年から「おがみ山クラブ」と名を変え活動を再開し、賛同者も約20人に増えたという。
近隣に住む男性(68)は「おがみ山には、雑草に埋もれた山神様の祠(ほこら)がある。クルーズ船が停泊すると、外国人乗船客も良く訪れている。魅力があるということだろう。回遊できるよう整備すれば、観光客も増えるのではないか」と話した。
大迫さんは「おがみ山公園を観光整備する計画があると聞く。玄関口となるこの場所を噴水公園のような場所にすれば自然と人が集まってくる。市民が誇れる観光名所にしたい」と目を輝かせた。