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台湾の旅行客、南九州へ 10月、台北にオフィス開設 熊本市の九州産業交通HD
観光・グルメ 熊本日日新聞 👁 4

台湾の旅行客、南九州へ 10月、台北にオフィス開設 熊本市の九州産業交通HD

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 九州産業交通ホールディングス(HD、熊本市)は台湾から熊本県や九州を訪れる旅行客を増やそうと、10月に台北に現地オフィスを開設する。台湾に事業所を設けるのは初めて。北部九州と熊本県北地域に偏っている観光需要を南九州に広げる。

 台湾の旅行会社「三普旅行社」と各50%出資し、合弁会社「台湾九州産交旅行社」を設立する。台北の中心部にオフィスを設け、現地採用を含む従業員4人を置く。

 現状では、台湾人旅行客には阿蘇のカルデラや熊本城、温泉地の別府や商業地が多い福岡などを4~5泊で巡るツアーが人気。国宝の青井阿蘇神社がある人吉市や鹿児島の桜島など南九州を巡るツアーを台湾で直接売り込む。

 熊本県の観光統計によると、台湾人の宿泊者は、台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出に伴い、熊本空港との台北直行便が2023年に就航したのを機に増えた。25年は延べ約45万6千人で新型コロナウイルス禍前の19年の2・1倍に伸びている。台湾─熊本便は現在、4路線が週25往復している。

 一方、宿泊者のほとんどは県北に集中。25年は熊本市に約26万2千人、阿蘇地域では約17万2千人だったのに対し、人吉地域は1951人、八代地域は1159人、天草地域は1158人。県南への宿泊は全体の10%に満たない。

 台北オフィスの開設に先立ち、九州産交ツーリズムは7日からの4日間、台湾の旅行会社10社を招き、人吉や鹿児島を巡る視察ツアーを開いている。

 9日は、ホテルや飲食店など熊本県内の13企業・団体が集客策をアピールした。ゴルフツアーを手がける台北の旅友友旅行社の張祐禎さん(38)は「最近は熊本に関する問い合わせが多い。今回の視察でアユをはじめ、おいしい食べ物に出合った。ツアー商品に盛り込みたい」と話した。

 九州産業交通HDの織田正幸社長は「南九州を巡るゴールデンルートの新規開発を目指す」と意気込んだ。(草野太一)