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「TOKYOタクシー」山田洋次監督 「奄美は第二の古里」 開館5周年記念上映会 アマホームPLAZA 鹿児島県
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「TOKYOタクシー」山田洋次監督 「奄美は第二の古里」 開館5周年記念上映会 アマホームPLAZA 鹿児島県

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 鹿児島県奄美市名瀬の多目的施設アマホームPLAZA(市民交流センター)の開館5周年を記念した映画上映会(NPO法人WARABEE主催)が11日、同所であった。映画「男はつらいよ」シリーズでなじみの深い山田洋次監督の2025年作品「TOKYOタクシー」の奄美群島初上映に、会場は350人超満員となった。上映後のトークショーで山田監督は「奄美大島は第二の古里。今日は、特別な日になった」と感謝を口にした。 

 上映会は、瀬戸内町古仁屋出身の映画プロデューサー、房俊介さん(松竹㈱)が同作品を手掛けた縁もあり実現。山田監督は、台風9号の影響で来島が危ぶまれたものの、当日無事会場入りした。

 作品は、主演の倍賞千恵子さんがタクシー運転手役の木村拓哉さんに、自身の壮絶な過去を語るヒューマンドラマ。車窓に刻々と移り変わる東京や横浜の風景が描写され、見る者の叙情を誘った。

 103分の作品。映画の最後に流れるエンドロールを見つめ涙をぬぐった観客は、立ち上がり大きな拍手で作品をたたえた。

 上映会後のトークイベントには、山田監督と、暴力的な夫役を好演した迫田孝也さんが登壇。房プロデューサーが進行役を務めた。

 山田監督は30年前を振り返り、「寅さん役の渥美清さんに死期が迫っていた。撮影地となった(加計呂麻島)諸鈍の海を見た瞬間、〝最期(さいご)の場所〟と決めた」と話した。以後、渥美さんを悼み、スタッフを伴って通い続けているという。

 迫田さんは、撮影中の山田監督に出会ったことがきっかけで俳優業を目指した。会場の高校生からの質問に「芝居が好きだという思いを忘れなければ、きっと何かが生まれる」と背中を押した。

 名作を生み出し続ける秘訣(ひけつ)を聞かれた山田監督は「映画は50人、60人がさまざまな役割を全うして作り上げる。全員に信頼され、信頼しなければ成功しない」「いい映画は、そうした結晶がスクリーンから〝艶(つや)〟となって現れる」と表現した。

 最後に「僕は中国からの引き揚げ者。故郷というものがない。ここは、第二の古里ともいうべき場所。多くの人が見てくれ、特別な日となった。これからもいい作品を作り続けたい」と笑顔で語った。