冬ダイヤで機材縮小 JAL奄美大島=大阪線 165席から95席へ 搭乗率低迷も背景 修学旅行誘致で影響懸念
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日本航空(JAL)は18日、2026年度下期の路線便数計画の一部変更を発表したが、冬季ダイヤ(26年10月25日~27年3月27日)で奄美関係では奄美大島=大阪(伊丹)線の使用機材が変更となる。JALからグループ会社のJ―AIR(ジェイエア)の運航となり、機材変更で座席数が165席から95席に縮小する。小型ジェット運航は変わらないものの座席数の大幅減に、観光関係者からは修学旅行誘致に懸念の声が出ている。同路線は現在の夏場や年末年始の需要期は1日2便運航だが、通常は1日1便。JALの使用機材はボーイング737―800で、J―AIRの運航ではエンブラエル190を使用する。10月25日からのダイヤは大阪発が午前9時45分―同11時半着、奄美大島発が午後0時5分―午後1時半着となる。
年末年始の高需要期には例年通りB737で季節増便を運航予定で、前年の16日間より多い18日間を予定しているという。12月18日~1月4日はJ―AIR、JALの2便体制になり、JAL便は大阪発・奄美大島発とも午後の運航となる。
JALの国内線運航は燃油高や円安、人件費高騰により運賃高の要因となっており、需要に応じて減便を含め機材の適正化が求められているという。奄美営業所によると奄美大島=大阪線は25年度の年間搭乗率が68%にとどまり、全路線平均の80%台には届いておらず低迷。搭乗率が伸びないため赤字となっているという。同所の乃美(のみ)惠輔(けいすけ)所長は「機材変更により座席数が縮小(58%減)となり奄美の皆さんには申し訳なく思っている。需要の盛り上げへ地元の観光関係機関・団体と協力しながら奄美の魅力発信に取り組み、より多くの観光客などの利用を図っていきたい」と語り、大規模な団体利用となる修学旅行への影響については「鹿児島路線など経由便を活用していただけないか」としている。
一般社団法人 奄美群島観光物産協会によると大阪線の機材変更縮小に対し、会員の宿泊施設関係者から「厳しい。修学旅行の誘致に影響が出る。行政により見直しの働きかけができないか」などの声が寄せられているという。奄美市内の宿泊施設代表は「これだけホテルやレンタカーが増えている中で、(座席数大幅減で)奄美大島を訪れる観光客数が減ることは経営に直結する。移動時間や運賃面により高校の修学旅行は関西からが主流だけに、誘致に影響するのではないか」と指摘する。
奄美市紬観光課の川畑良二課長は「関西からの誘客に影響が出かねず非常に残念。奄美大島5市町村や業界団体で話し合い見直しを要望する方法もあるが、航空会社も経営安定へ採算を重視しなければならない民間企業。航空業界の特に国内線が厳しい現状は理解できる」と述べ、搭乗率を上げる需要喚起策として「夏場の需要期を過ぎた10月にも県が進めた宿泊割引の奄美市版のような施策に取り組み、ホテルの需要につなげたい。選ばれる観光地づくりへ地域の磨き上げ、魅力発信に地道に取り組む必要がある。関西からの来島者増で『機材が足りない、大きな機材が必要』という状況に持っていきたい。修学旅行の誘致にあたっては乗り継ぎ便の利用やピーチ・アビエーションの関西便を利用するという方法もあるのではないか」と語った。
なお26年度下期の計画で奄美関係では、沖縄(那覇)=与論間は夏期の1便が冬期は2~4に期間増便(26年11月27、28日、30日)。一方、鹿児島=奄美大島は7から6へ期間減便(10月25~28日、11月24日~12月24日、27年1月6日~3月18日)、鹿児島=沖永良部も3から2へ期間減便(同)される。