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1カ月ぶりの再開に住民安堵 奄美市住用診療所 新所長に及川医師着任
ビジネス 南海日日新聞 👁 1

1カ月ぶりの再開に住民安堵 奄美市住用診療所 新所長に及川医師着任

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 前所長の退任に伴い3月20日から休診していた鹿児島県奄美市の住用国民健康保険診療所が20日、診療業務を再開した。新所長には及川賢輔さん(58)が着任。住用地区唯一の医療機関が1カ月ぶりに診療再開したことで、住民からは歓迎と安堵(あんど)の声が聞かれた。

 同市住用総合支所市民福祉課によると、住用診療所は2025年度まで公設民営方式で運営。04年から22年間勤務していた前所長の野﨑義弘さんが3月19日に退任して以降、休診していた。

 新所長の及川さんは北海道旭川市出身。旭川医科大学医学部を卒業後、道内の複数の病院勤務、同大学教授などを経て、24年4月から奄美市笠利町の笠利病院で勤務。住用診療所の医師不足を知り、将来的な開業を見据えた勉強を兼ねて所長に着任した。

 及川さんの所長着任は1日付。19日まで診療体制の準備やスタッフの研修などを進めてきた。当初は5月1日に診療を再開する予定だったが、医療提供体制の空白期間長期化を避けるため約10日間前倒しした。

 20日は午前9時から診療を開始。防災行政無線で診療所の再開を知った地元住民らが来所し、診療再開を喜んだ。膝のリハビリのため、休診前には多いときで週3~4日通所していたという役勝在住の女性(84)は「先生(医師)がいなかった期間、何かあった場合のことを思うと心配だった。待ち望んでいた診療所の再開は大変ありがたい」と話した。

 同診療所では現在、中東情勢の影響による一部医療備品の供給制限に伴い、採血、尿、レントゲンなどを除く一部検査や診療を制限している。同日は医療用ペンライトの代わりにスマートフォンのライトを使用し、咽頭の状況を診察する場面もあった。及川さんは「医療備品が届き次第できる医療を提供し、患者に寄り添う診療をしていく」と述べた。

 同診療所は今年度から、公設公営へ運営方式を転換した。診療所事務局の同市住用総合支所市民福祉課は「住用に医師がいることは、住民にとって安心感につながる。今まで同様診療所に来ていただき、健康状態の確認や健康維持に努めてほしい」としている。土日、祝日は休診。診療時間は午前9時~正午、午後2時~同5時。